パーソナル

ヴィンテージライフ

ヴィンテージの洋服の価値観について。古着に教えてもらった喜びは計り知れない。中学生の頃、憧れて買った501というジーパンはスカイブルーに色落ちしていて膝がクラッシュされていた。近所のアメカジ系リサイクルショップには所狭しと古着が陳列されており…

文脈のない服

所謂若手ブランドと銘打たれたそれの服がランウェイを歩くたびにああ、まただ。と思ってしまう。例えばドレス×ミリタリーなどの異素材の組み合わせや、不思議なバランスによるコーディネーション。分かりやすくお洒落を表現するには良いとされる、所謂写真映…

short toxued

縁あって、村上虹郎くんの授賞式の衣装を作ることが出来ました。誘ってくれたスタイリストのまっちゃんには本当に感謝です。デザインから仮縫い、そして本番のギリギリまで3人で意見交換しながら1つのスーツを作り上げるそのプロセスは、緊張感のなかに、…

LABO

人は、衣服を着る唯一の動物である。人間を動物として、その動物がいまの衣服に出会ったら何が起きるか。唯一与えられた道具は鋏ひとつ。まるで研究所で服が壊されて生まれていく様を見た。自分はほとんどノータッチで、被験体であるモデルが思うがままに服…

強がる弱さ

特別な目を持った人はたまにいる。目の大きさに関わらず、瞳の中で光が四方八方に行き交い、どこまでも瞳が奥に続いている。そんな目を持つ人。工藤ニキちゃんは、そんな人でした。彼女に着せると決まってから彼女のインスタグラムや事務所の写真を見ながら…

浮世絵的洋装

スタイリングしました。洋服で和装ないし浮世絵をつくる感覚で着せました。日本人は着物に見られるように、本来は多色使いを好む人種です。ですが、洋服の輸入が進むに連れ、その華やかな色使いは難しくなりました。それは、洋服という輸入品に対して、日本…

社会

社会に出る社会人として社会ってこういうもんだから…少なからず働き始めると発せられるこの言葉。そういう人は野心も夢も無いんだなと感じる。これがしたいこういう自分でありたいこんな夢がある…でも今の時代や社会では無理。理想と現実は違う。大人になら…

そばかす

スタイリングしました。1989年秋冬のコムデギャルソンオムのレザーブルゾンは、タフで悪く言えばおじさん臭いです。でもそれは21歳の女性の身体を通して言いたいことが上手く言えない年ごろの、言葉にならない想いを代弁してます。夢や現実、学業、恋愛。可…

日本の女

基本的に男服しかやるつもりがないわけですが、縁あって女性の衣裳スタイリングをさせてもらいました。服をつくる感覚で取り組むという事を意識して、どう組み合わせるかというよりも、1つの服として成立させようと臨んだわけです。とにかく表現したかった…

いい爺

街に普通にいるけど、どこか普通じゃない老人をいい爺と名付け、#いい爺 のハッシュタグでInstagramに写真を撮り溜めています。単に#いい爺とは、良い雰囲気のお爺さんの略称であると同時に、なんの気負いもない彼らのセンス。その雰囲気がeasyであるという…

初めに

自己紹介を。私は平成4年11月3日文化の日に名古屋で生まれました。画家である祖母の影響で、小さい頃に絵画や古いもの、古き人(味のある人)に触れてきました。それから洋服や、革細工に興味を持ち、中学生の頃には地元のリサイクルショップ、古着屋を漁るよ…