人は、衣服を着る唯一の動物である。
人間を動物として、その動物がいまの衣服に出会ったら何が起きるか。
唯一与えられた道具は鋏ひとつ。
まるで研究所で服が壊されて生まれていく様を見た。
自分はほとんどノータッチで、被験体であるモデルが思うがままに服を切ったり、結んだりしながら着ていった。
幼稚な発想にも聞こえるから、ある意味恐い試みだったが
すでに服のかたちは勝手に常識になり、袖を通すところ、頭を通すところは決まっている。
と思い込んでいる。
そんな当たり前と言われる事に、疑問を持ち続ける事で次の発見、発展がある。
それを再確認する機会になった。